ジュリグヮーマジムン

ゆい、ゆい、ゆい、ゆい、ゆいゆいゆいゆいゆいゆいゆいゆい。

ジュリグヮーマジムン

『ジュリグヮーマジムン(尾類小マジムン)』 

ジュリ(尾類)とは沖縄の方言で遊女を意味する。つまりジュリグヮーマジムンは遊女の妖怪である。(※ジュリガーマジムン、ジュリグワーマジムンとも表記される)
ジュリの墓からは、三線の音色やうめき声のような歌が聞こえることがあるといわれている。またジュリグヮーマジムンに出会って魂を抜かれたという話もある。沖縄県の中頭郡添浦村字屋富祖に伝わるジュリグヮーマジムンの話では、深夜にアガリヌカー(東方にある共有井戸)の方から香ばしい匂いがした。村の強い若者達が忍びよって覗うと、一人の美しいジュリが井戸で髪を洗っていたという。



沖縄妖怪の中でも美しさトップクラス!なジュリグヮーマジムンさんです。妖怪なのか幽霊なのかは判断しかねますが、折角なので妖怪らしい、怪しくも楽しげなイメージで描いてみました。ゆいゆい!

しかし実際のところ、遊郭で働いていたジュリの大半は、生活の為に身売りされた不幸な存在だったといいます。
月刊沖縄社『沖縄の怪談』にある「辻・御嶽之坂の簪(かんざし)幽霊」という話にも、不幸なジュリの幽霊譚が紹介されています。見舞ってくれる客も無く病死したそのジュリは、適当に埋葬され遺体の髪に簪も刺してもらえませんでした。そのため幽霊となったジュリは、なんと鼻に簪が突き刺さっているという恨みがましい姿をしているのです。

那覇の辻町にあった遊郭では、昔「ジュリ馬行列」という催しが行われていました。旧暦の一月二十日、一年に一度の晴れ舞台としてジュリ達は美しく着飾り、馬に見立てた飾り物を身につけて行進します。現在も一般女性によって再現されており、「ゆいゆいゆい」という掛け声とユーモラスな馬の飾りを映像で観たとき「ジュリグヮーマジムンのデザインはぜひこれで!」と思いました。
ちなみにデザインに取り入れてあるハイビスカスのモチーフですが、ハイビスカスこと「ブッソウゲ」は沖縄ではアカバナー(赤花)、もしくはグソーバナ(後生花)といいます。グソーとはあの世のことであり、グソーバナとは「あの世の花」という意味があります。ギラギラとした南国的な香りのするハイビスカスですが、実は意外と不吉な意味合いを持っていたりするわけですね。美しいものほどなんとやら。

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