小豆の化け物

小豆ばけもの

物見山の山中には小豆平という所がある。昔、南部の後家中の侍で中館某という者が鉄砲打ちに行き、ここで体じゅうに小豆をつけた得体の知れぬものに行き逢った。一発に仕止めようとしたが、命中せず、ついにその姿を見失った。それからここを小豆平というようになり、狩人の間に、ここで鉄砲を打っても当たらぬと言い伝えられている。
(『遠野物語拾遺』123より)



「体じゅうに小豆をつけた得体の知れぬもの」とあるだけで、それが何なのかが全く分からないという。なんで小豆…?人の形をしているのか、それとも獣っぽいのか。いっそ餅っぽいのか。


岩手県遠野の民話には、他にも小豆の化け物の話があります。

日暮れの山道を旅人が歩いていると、小豆をとぐような音がする。近づいてみると小豆が散らばっていて、その中の一粒が逃げ出す。旅人が追いかけると墓へ辿り着いてしまう。引き返すと、逆に小豆が追いかけてくるが振り向くと消える。気味悪く思いながら、一軒の空き家に泊まった。するとまた小豆とぎの音が近づいて、戸を叩いたり蹴ったりする。戸を開けると目が百もある小豆の化け物がいて、旅人に飛びかかり食ってしまった。

…という理不尽系ホラー。だから小豆の化け物ってなんだよ!

小豆もち



関係ないけど静岡県浜松市には『小豆餅』という地名があります。
徳川家康が敵に追われて餅を無銭飲食したのが由来といわれていたり。ちなみ茶屋のお婆ちゃんが追いついて金を支払わせた場所は『銭取』という地名。

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