イスの偉大なる種族(クトゥルフ神話)

イス人

『イスの偉大なる種族』 (イス〈イース〉の大いなる種族、イス人)

クトゥルフ神話に登場する種族。
イースという超銀河世界から、何億年も昔――太古の地球に到来した精神生命体である。

○○○

彼らは実体を持たず、精神を様々な生物に転移させることが可能。
種族の危機に瀕するたび、他の種族の体を乗っ取り存続し続けている。
太古の地球にやってきた際には、
現在のオーストラリアに生息していた円錐状生物の体を乗っ取った。(イラスト参照)

時間の秘密をつきとめた唯一の種族であるため、最も「偉大なる種族」と呼ばれている。
彼らは時間の壁を乗り越え、自らを過去や未来に投影することで
あらゆる時代の知識を学び取ることが出来る。
そのためにとても高度な文明を持ち、産業は機械化され、労働も行わない。
豊富な余暇は、知的・芸術的な活動に費やされる。

例えば未来を知る場合、専用の機械を用いて自らの精神を未来に投影する。
そしてその時代の生命体の中で、最も高度な種族の中から(例えば人類)
出来る限り最良の有機体を探し出す。
その有機体の脳に入り込み、精神の交換を行う。
入り込んだイス人は、周囲に溶け込んでの情報収集を行う。
追い出された精神は未来に関する情報提供を要求されるが、
イス人の居住区において、ある程度の自由な行動が許されている。




「イスの偉大なる種族」は、H・P・ラブクラフト著『時間からの影』に登場します。

主人公であるピースリー教授は、大学の講義中に突然意識を失う。
目を覚ました彼は全くの別人の性格になっており、非人間的な不気味さを持っていた。
異常なほどの好奇心であらゆる学問を吸収し、五年後、突然また元の性格に戻る。
元に戻った彼は五年間の事を何も覚えていなかったが、
不可思議な悪夢を見るようになる。
夢によると、彼はイス人との精神交換を行われ
太古の地球でイス人の体に入って生活していたのである。

記憶喪失の間に学んだ学問のせいで、そんな夢を見るのだと
ピースリー教授は自身に言い聞かせていたのだが…?



というお話。戦慄のラストが待ち受ける短編SFホラーです。
大好きな話なので、ぜひとも紹介したく…!
今時流行りの、精神入れ替わり&タイムリープものですね!?

イラストでは、思いのほかメルヘンな仕上がりになってしまいました。
クトゥルフ神話内では…比較的平和なキャラだと思います。


参考:H・P・ラブクラフト『時間からの影(the shadow out of time)』(「ラヴクラフト全集3」所収)
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[ 2016/12/15 18:27 ] クトゥルフ神話 | TB(0) | CM(0)

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