アフィラーマジムン

昨日『琉球妖怪大図鑑』の話をしたので、ついでに『アフィラー・マジムン』の紹介でも。

アフィラーマジムン

『アフィラーマジムン』
沖縄の妖怪。アヒルの姿をしている。これに股を潜られると、マブイ(魂)を取られて死んでしまう。

(※アフィラー=アヒル、マジムン=化け物)



沖縄には、アヒルに関する色々な怪談があります。

●夜、農夫が一匹の怪しいアヒルに会った。アヒルは人を恐れず、しきりに股を潜ろうとする。潜られては大変だと思い石を打ち付けると、沢山のジンジン(蛍)に変化した。農夫の周りを飛び回っていたが、鶏の声が聞えると消え去った。(金城朝永『琉球妖怪変化種目』)

●読谷高校の運動場の前は、もとは淋しいちょっとした谷底みたいになっていた。そこにアヒルのマジムンが出た、という話を当時の高校教師が聞いた。(今野圓輔 『日本怪談集 妖怪篇』)


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福地曠昭『沖縄の幽霊』にも、アヒルの怪談が二つ記されています。
(こちらの場合、「アフィラーマジムン」ではなく「アヒルのゆうれい」との表記でした。)

●ある新聞社の記者と職員らが小学生の頃、首里の末吉公園一帯でよく遊んだ。森の中に古い墓が点在し、人骨も散らばっているような場所だった。夕方六時ごろに細い道を歩いていると、日の丸鉢巻をしたアヒルが追いかけてきた。よく見ると旧日本軍の軍服も着けている。アヒルはいつの間にか消えてしまったが、彼らは薄暗い道を迷いながら怖さに震えた。

●浦添の経塚では、どこからともなく屋敷の塀にアヒルの集団が現れ、二~三日姿を消さないことがある。


これらのアヒルは、日本兵に食べられて骨が投げ捨てられたアヒル、あるいは沖縄戦で犠牲となった兵隊達が成仏しえずアヒルと化して訴えているのだといわれています。

日本兵の霊なのか、日本兵に食べられたアヒルの霊なのか。
どちらなんでしょう…。結構印象変わるんです、が。
アフィラーとチキン
鶏肉シンパシー。
我が家ではおかずにします。
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