頭痛の神様

根岸鎮衛『耳袋』より、頭痛の神様の話。


頭痛の神様
浅草反甫(田圃)の幸竜寺という寺に、柏原明神という神社があった。頭痛に悩む者がこれに祈れば、その祈願が叶わない事はなかった。ある御徒(※武士の身分)を勤める男が頭痛に悩んでいたところ、知音の者が尋ねて来て「あの神社に祈願すれば良い。あなたは参詣出来そうにないから、代参して願をかけてあげよう。信心なさい」と言って出立した。
その間、頭痛に苦しむ男が寝転がっていたところ、そのまま眠ってしまった。すると小猿が二匹やってきて痛む箇所を打ち揉んだりした。「何ともいえない気持ちよさだ」と思っていると、男の頭痛は全快し、目が覚めた。そこへ代参していた男が帰って来たので、起き出して礼を述べた。「厚く祈願したから良くなったのだろう」と相手が言うので先程の夢について話すと、「不思議だなあ、これまで気が付かなかったが、そういえば社頭に夥しいほどの猿の額が飾ってあった。神の使いが来て、あなたの病を癒したのだろう」とお互いに驚いたという。

(参考:根岸鎮衛「頭痛の神の事」『耳嚢(下)』岩波文庫)



お猿マッサージ師のスーパーテクニック。
実際来たら…、ちょっと怖い。
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