テケテケ

なんとなく、都市伝説シリーズが続いております。

テケテケ

『テケテケ』

学校の怪談、あるいは都市伝説。主に下半身を欠損した姿で追いかけてくる妖怪。
テケテケに捕まると、「殺される」「体を切断される」「切断されてテケテケの仲間になる」等といわれている。



「下半身の無い人間」という単純な設定でありながら、テケテケのバリエーションはとても豊富です。

テケテケは胴体が半分しか無いために腕を使い、地面を這って追いかけてきます。しかし別の話では手も足も使わず、空を飛んで追いかけてくるといいます。この場合、ハサミや大鎌などの武器を手にしていることもあります。
(映画『学校の怪談』に登場するテケテケも、武器を持ち空を飛んで追いかけてくるものでした。ただしこの映画の場合、何故かテケテケにはしっかり下半身があります。この映画でテケテケを知った私は、テケテケをただの空を飛ぶ妖怪だと思っていました…。)

また名前のバリエーションも多く、腕を使って歩くことから「ヒジカケ」「ひじかけ女」「ひじ子さん」「コツコツ」「パタパタ」「カタカタ」「ケタケタ」「コトコト」「シャカシャカ」などと呼ばれます。足が無いのに足音がしたので「トコトコさん」という場合もあります。これらの妖怪は女性とも男性とも言われますが、中には「ヒジカケババア」「コツコツババア」という老婆だったりもします。
(※「トコトコさん」はテケテケとは正反対の、下半身だけの妖怪とされることも。)


そのほか見た目や移動手段も種類が多いので、ちょっとまとめてみました。
(番外として、映画『学校の怪談』のようなバージョンもありますが。)

テケテケアラカルト


ちなみにテケテケの怪談は、とある事故についての都市伝説が原型といわれています。


(※以下、少し残酷な描写を含みます。また「この話を聞いた人の元にテケテケが現れる」という説もありますので、苦手な方はご注意を)





ある冬の日、一人の女性が電車(または除雪車)に轢かれました。
彼女は車輪で下半身を切断され、普通なら即死するはずの状態でした。しかしあまりに気温が低かったため、血管が収縮して出血がほとんどなく(血管の先が凍り付いて止血されたとも)、彼女はしばらくの間、生きていました。腕を使ってずるずると這い、駆けつけた駅員に近づいて「助けて」と言ったそうです。



実際の事件であるとは考えにくいですが、この話がテケテケ伝説の原型であり、誕生の理由だといわれています。死亡した被害女性が(男性の場合も)、やがて亡霊、または妖怪へと変化し人々を襲うようになったという訳です。



(主な参考文献:池田香代子・他『ピアスの白い糸―日本の現代伝説』、並木伸一郎『最強の都市伝説』、学校の怪談編集委員会『学校の怪談大事典』、小松和彦『日本怪異妖怪大事典』)
関連記事

昭和末期のテケテケ(?)

御無沙汰しています。
その節はお世話になりました。
未だ赤マントのネタは漁り尽くしていないのですが、当初からの一大問題(全ての混乱の根源?)であった加太こうじの紙芝居が解明出来たことと、一旦離れてしまうと数十回分のストックがあってもなかなか書く気にならないこととで、何となく別のことをやっておりました。
今回御取り上げになっている件についても、4月から5月に掛けて赤マントを「鉄道人身事故の怪異」と題して松山ひろし・小池壮彦の著作について検討してみました(しかしながら、小池氏が扱っている自殺の記事が新聞で見つけられないので、中絶しています)。どうやら沖縄発祥らしいのですが、御存知ありませんか? 実は、私はと云えば……

昭和61年(1986)、中3の夏に、1学年下で、昭和59~60年度に沖縄にいたという後輩(ですから小6と中1の2年間)から、この妖怪の話を聞いています。但し「テケテケ」という名称はありませんでした。彼が通っていた那覇市立の某小学校で起こったとされる怪談で、かなり具体的な場所の説明もありましたので、今、Googleのストリートビューで現場の階段の写真を見ています。全く、便利な時代になりました。……あ、忘れ物を取りに入った夜の校舎で妖怪に遭遇するのですが、追い掛けられて階段へ、という展開だったのです。詳しい内容と場所は、いつのことになるか分かりませんが、ブログで取り上げたいと思っています(×年後?)。
[ 2014/08/11 10:11 ] [ 編集 ]

Re: 昭和末期のテケテケ(?)

samatsutei様お久しぶりです。こちらこそ、その際はお世話になりました。

「鉄道人身事故の怪異」、とても面白い記事だと思います。
この手の怪談はいかにも実話らしく説明されていることが多く、もしかしたらありえるかも?と思わせる怖さがあります。それが「テケテケ」という妖怪になってしまうことで、現実味を失いながらも全く違う怖さを生み出すところが興味深いと思います。

「テケテケ」が沖縄発であるという説に関して、残念ながら私には分かりませんでした。
私がテケテケの記事を書く際、池田香代子著『ピアスの白い糸―日本の現代伝説』という本を参考にしたのですが、その本に「このテケテケの名を付けられた上半身は、『学校の怪談(13)』(ポプラ社)の通信欄に寄せられた全国のお便りからすると、はじめは沖縄に極めて多くみられたのが目につく」という記述がありました。本当に沖縄発祥であるかはともかく、沖縄にもテケテケの怪談があることは確かなようです。

那覇の小学校に伝わるというテケテケの怪談、とても気になりました。今でも受け継がれていたらと思うとワクワクしますね。いつか詳しい内容が取り上げられるのを楽しみに待ちたいと思います。
[ 2014/08/17 11:06 ] [ 編集 ]

御免なさい脱文です

注意していたつもりだったのですが

≫4月から5月に掛けて赤マントを離れて「鉄道人身事故の怪異」と……

もしくは

≫4月から5月に掛けて「鉄道人身事故の怪異」と……

とでもしないと可笑しいですね(汗)申し訳ありません。


映画「学校の怪談」のテケテケは、ひどいですね。常光さん、しっかり監修して下さい、と言いたいです。
[ 2014/08/17 17:00 ] [ 編集 ]

Re: 御免なさい脱文です

「学校の怪談」のテケテケ、モンスターとしては面白いのですが。後から考えると、よくあのキャラクターデザインが通ったなぁ…と不思議な気持ちになります。でも映画自体は好きです。
[ 2014/08/19 21:20 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://snarkmori.blog.fc2.com/tb.php/176-3c85cede