仕立て屋さんと カタツムリ(マザーグース)

Four and twenty tailors
Went to kill a snail,
The best man among them
Durst not touch her tail;
She put out her horns
Like a little Kyloe cow,
Run, tailors run,
Or she'll kill you all e'en now.

20と4人の仕立て屋が
殺しに行ったさカタツムリ
そのなか一番すごい奴でも
尻尾すらも触れなかった
角を出すのさカタツムリ
まるで小さな牛のよう
逃げろ!逃げろ!仕立て屋さん
じゃないと今すぐ皆殺し



《語句》
tailor=テーラー、洋服屋、仕立て屋
snail=カタツムリ
durst=dare(あえて~する、思い切って~する、~する勇気がある)の古い過去形。
Kyloe cow=カイロー牛。スコットランド高知地方の小型の牛

仕立て屋さん

仕立て屋とは、臆病者のイメージを持つ職業なのだそうです。それは「仕立て屋9人でやっと一人前」ということわざにもなっている程です。
しかし詩の内容を見てみると、仕立て屋が臆病というよりカタツムリが化け物じみているような印象を受けます。角を出した姿はまるで牛のよう、むしろ全員殺されてしまう!…というのは相手が本当に化け物なのか、はたまた臆病な仕立て屋の妄想なのでしょうか。


ところで「カタツムリ」が登場するマザーグースと言えば、以前紹介した『男の子って何でできてるの?』という唄が有名です。それ以上にカタツムリを主役としたマザーグースでは、カタツムリへの呼びかけ歌があります。


(1)
Snail, snail, put out your horns,
And I'll give you bread and barley corns.

カタツムリやい、カタツムリ
お前の角を出してごらん
そしたらあげるよ パンやオオムギ


(2)
Snail, snail, come out of your hole,
Or else I'll beat you, as black as a coal.

カタツムリやい、カタツムリ
お前の穴から出ておいで、
じゃないとお前が石炭のように
黒くなるまでぶっ叩く


(3)
Snail, snail, put out your head,
Or else I'll beat you till you're dead.

カタツムリやい、カタツムリ
お前の頭を出してごらん
じゃないとお前が死ぬまで叩く



カタツムリへの呼びかけ唄はバリエーション豊富で、優しいものから乱暴なものまで多種多様です。日本でも「でんでんむしむしかたつむり」という歌うように、欧米圏でもカタツムリへの呼びかけ唄があるのです。




■おまけ
仕立て屋さんおまけ

唄の中で、カタツムリの代名詞が「she」となっているのが気になります…。英語だと動物にも「she」「he」と呼びかけるのは普通のことですが、カタツムリを彼女と呼ぶのは一般的なのでしょうか。

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[ 2013/10/22 00:30 ] マザーグース | TB(0) | CM(0)

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