タマガイの話

(『大宜味のむかしばなし』より、「タマガイの話」)

「インナトゥ曲がい(港)で、傘を差した女の人の後から、タマガイ(霊魂の火)が追ってくる。その人が後ろを振り向かずに左右の人差し指でさしたら、さっと消えてしまった。人差し指は魔除けになる。」

タマガイ
でも火の玉は、雨じゃあ消えないと思います。


短いけど好きな話です。これも沖縄県、喜如嘉地域に伝わるもの。
振り向かずに指差すの難しそう。もしかして、見てはいけないんだろうか。




ところで旧暦8月8日から11日までは「ヨーカビー」、今年は新暦の9月12日から19日です。ヨーカビーは厄日であり、悪霊や妖怪変化の多く出没する時期といわれます。「八日日」とも「妖怪日」とも表記され、沖縄では厄を払う行事が行われます。
昔はヨーカビーの行事として、夜に集落を見下ろせる丘などに登り、チグトュの音(棺おけを作る音や死を示す泣き声など)や火の玉のあがる屋敷がないかを確認したそうです。火の玉が見えた屋敷は死人が出る兆候であるため、ユタ(沖縄の民間霊能者)を呼んで厄払いして貰わなければなりません。


ヨーカビーの時期は、火の玉もよく現れるといわれています。
しかし火の玉の見えることが前提の行事ってすごいですね…。


○○○


『チグトュ(チグトゥ)』
沖縄県地方でいう怪異。死の予兆のこと。家の中で、鋸や鉋、板を置く音といった大工仕事の音が聞こえると、その家から死者が出るという。この音は棺桶をつくる音らしい。また、家族が談笑している声が外では泣いている声に聞こえるときも死者が出るという。 (村上健司『妖怪事典』)


チグトュぽい
なんか、傷付くわ。

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