ジェフとスレンディ

ジェフ・ザ・キラースレンダーマン
四コマ漫画です。


バニーマン

バニーマン

『バニーマン(Bunny Man)』

アメリカ・バージニア州のフェアファックス郡クリフトン周辺に伝わる都市伝説。
白いウサギの着ぐるみに身を包んだ殺人鬼で、毎年ハロウィンになると斧を持って出没するという。



バニーマンの伝説は、1970年代からメリーランド州とワシントン州コロンビア特別区(ワシントンD.C.)を中心に広まったと言われています。伝説には色々なバリエーションがありますが、その多くはノーフォーク・サザン鉄道のフェアファックス・ステーション・ブリッジ、通称「バニーマン・ブリッジ」を舞台としています。



バニーマン・ブリッジには、伝説の起源としてこのような話が伝わっています。
(※注意、残酷描写あり)

1904年にクリフトンのとある刑務所が閉鎖され、収容者達は同じバーニジア州のロートン刑務所へ移される事になった。
しかし護送中に交通事故が発生、何人かの収容者はどさくさに紛れて脱走してしまった。
4ヶ月が経過して逃げた収容者のほとんどは捜索隊によって捕らえられたが、マルコス・ウォルスターとダグラス・J・グリフォンの2人だけは行方不明のままだった。
彼らがいなくなってから、この地域周辺では木にぶらさがるウサギの死骸が度々発見される様になった。ウサギは皮をきれいに剥がされ、半分食べられていた。その後、逃亡中だったマルコス・ウォルスターが、ノーフォーク・サザン鉄道のフェアファックス・ステーション・ブリッジの陸橋下を走るコルチェスター道路のトンネル内で殺害されているのが見つかった。死体の手には、鋭利な石の刃物と頑丈な枝で作られた斧が握らされていた。
もう1人の逃亡者であるダグラス・J・グリフォンが容疑者とされ、その後もウサギの死骸が発見された事からバニー・マンと呼ばれるようになった。
翌年になってもグリフォンは見つからず捜索は打ち切られたが、ウサギの死骸の発見例は続いた。
そしてその年のハロウィンの翌日、フェアファックス・ステーション・ブリッジで三人の子供の死体が発見された。彼らは喉をかき切り内臓をえぐられて、トンネルの上部からぶら下げられていたという。


その後、ハロウィンになるとバニーマンに襲われるといわれるようになり、フェアファックス・ステーション・ブリッジで「バニーマン」と三回唱えるとバニーマンが現れるという噂まで生まれました。
しかしこの事件が実在の話であるかは疑問視されており、例えば収容予定だったロートン刑務所が1910年に建てられたものであること、裁判所の記録にマルコス・ウォルスターとダグラス・J・グリフィンが載っていないことなどが理由としてあげられています。


○○○

ちなみにバニーマン伝説を元にした映画もあります。
2011年のアメリカ映画『バニーマン/鮮血のチェーンソー』。斧ではなく、こちらはチェーンソー装備です。同じくアメリカ映画『ドニー・ダーコ』に登場する銀色のドクロウサギ男は、バニーマン伝説をヒントに作られたとも言われているそうです。

そういえば、ゲーム・映画『サイレントヒル』に登場するロビー君もウサギの着ぐるみですね。
バニーマン…関係あるかどうかは謎ですが。



《主な参考文献・サイト》
並木伸一郎『最強の都市伝説2』
BunnyMan(海外Wikipedia、英語サイト)

帽子工場の陽気な幽霊

陽気な幽霊

大正二年六月、沖縄の新聞に掲載された話。

那覇には昔、有名な幽霊屋敷があった。それも今では帽子工場となり、昼夜問わず職人達で賑わっていた。夜の九時頃になっても明るい電灯の下で、職人達はアダン葉の帽子を編んでいた。大勢で流行歌を歌い、とても騒がしかった。
そんな中、縁側から黒くて丸い塊のような怪物がぬーっと現れた。その怪物はどんどん背丈が伸びて大きくなり、天井ほどまで伸び上がった。それは男か女か、人間か動物かもよく分からなかった。全体が真っ黒で、肩の辺りはメリケン粉をかけたように白い。職人達が怯えていると、怪物はスルスルと縁側から庭に滑り落ちた。全体が縮んで小さくなり、やがて跡形もなく消えてしまった。
翌朝、職人達は占い師のところへ行って話を聞いた。
占い師いわく、「この幽霊は以前からこの屋敷に住んでいた。生前は滑稽ないたずら者で、お前達が歌ったりしてふざけているものだから、つい浮かれてひょっこり出てきたのだ。そして丸くなったり伸びたりしてお前達をからかった。肩のあたりが白かったのは、帽子の原料を漂白するカルキをかけられたからだ」ということである。


(参考:佐久田繁『霊界からの使者』月間沖縄社より、「陽気な幽霊」)



カルキで漂白される幽霊…、しかし結構余裕である。

飲んでいるのにのどが渇く(マザーグース)

We're all dry with drinking on't,
We're all dry with drinking on't,
The piper kissed the fiddler's wife,
And I can't sleep for thinking on't.

飲んでいるのに のどが渇く
飲んでいるのに のどが渇く
笛吹きが バイオリン弾きの妻にキスをした
そのこと思うと眠れないんだ


《語句》
※dry=thirsty:のどが渇いた(スコットランド英語)
※on't=on it
※piper=笛を吹く人、バグパイプを吹く人
※fiddler=フィドル奏者、バイオリニスト

笛吹きとキス
※右側の黒ベストは、前に出てきた仕立て屋の彼。





この唄は1744年出版の『トミー・サムの可愛い唄の本』という童謡集に載っている、とても古いマザーグースです。

その後これを参考にして、スコットランドの詩人ロバート・バーンズが『私の恋人はまだ小娘(My love, she's but a lassie yet)』という唄を発表しました。
その唄では、
「牧師がバイオリン弾きの妻にキスをして、それを思うと説教もできない」
(The minister kisst the fidler's wife: He could na preach for thinking o't.)
という内容になっています。
[ 2014/05/11 22:24 ] マザーグース | TB(0) | CM(0)

ジェフのビフォー・アフター

ジェフ・ザ・キラー落書きです。


火事幽霊

火事幽霊

明治三十七、八年の日露戦争の頃、沖縄県渡久地村での話である。

ある酒飲みの男が友人達と飲みに行き、彼らと別れた後も一人で飲み続けた。午前二時ごろ、酔っ払った男が人気のない道を歩いていると、二、三十メートル先を女が一人歩いている。男が足を速めると女も足を速め、止まると女も止まる。男は気味が悪くなり、女から離れようと後ろを向いて反対側へ歩き出した。しばらくして立ち止まり、後ろを振り向くと女はピッタリと後を付いてきていた。男は恐怖に震えながらも、必死の思いで顔を覗き込もうとした。しかしそのたび女は反対を向いてしまい、後ろ姿しか見ることができない。女の後頭部は、炭火のように真っ赤だった。
男は慌てて逃げ出し、すぐ近くの家の門に飛び込んだ。後ろを振り返ると、女の着物は火が付いたように赤くなった。同時に何か焦げ臭い匂いがして、サアッと嵐が吹き抜けるような音が聞こえた。女は物凄い速さで村事務所の方向へと走りだし、すぐさま近くの井戸端辺りで消えてしまった。男は気を失ったが、その家の人が彼を自宅へ送り届けてくれた。

次の日、男が目を覚ますと「村事務所が丸焼けになって村中大騒ぎをしたのに、あんたはいくら起こしてもおきなかった」と家の者が言った。
男が村人達にこの話をすると、「火事幽霊というものもいるのか」と不思議がったという。



(参考:佐久田繁『霊界からの使者』月間沖縄社)



真っ赤な後頭部アピールの火事幽霊さんです。どんな顔だったのでしょう。


小原猛著『琉球怪談百絵巻-不思議な子どもたち』にも、火事が起こる前に現れるマジムン(化け物)が紹介されています。口の裂けた、全員同じ顔の少年達が、家に来て「はぶりか」という謎の言葉を発する。少年達は赤いわら人形を持って走り回り、その近所で火事が起こるという話でした。

火事の予兆として現れるものの怪談は少なくありませんが、火事を知らせているのか、はたまた火事を起こしているのか。
どちらにしても不気味なものですが、後者だと…より恐ろしいですね。