マザーグースってなあに

当ブログでも、時々取り上げております「マザーグース」について。

マザー・グース



マザー・グース(Mother Goose)とは、別名ナーサリー・ライム(Nursery Rhymes)とも言われる英国伝承童謡です。といってもイギリスだけでなくアメリカで生まれたものもあり、つまりは英米地域で古くから親しまれる童謡です。

ほほえましくて明るいものから、残虐で皮肉のこもったもの、あるいは語感を楽しむようなナンセンスなものまで、マザーグースは様々です。それなのに英語圏では子供から老人まで知っている、ごくごく身近な歌ばかりです。

映画や文学にも引用されることが多く、例えば『不思議の国のアリス』では、マザーグースなしではストーリーが成り立たないと思われるほどの引用っぷり。さらに『鏡の国のアリス』に出てくる「ハンプティ・ダンプティ」や「トゥイードルダムとトゥイードルディー」はマザーグースから作られたパロディ的キャラクターです。推理小説でもマザーグースは多く、アガサクリスティがモチーフとして多用していたことでも有名です。日本でも童謡として知られる「メリーさんの羊」「きらきら星」「ロンドン橋落ちた」もすべてマザーグース。映画だと、マリリンモンロー主演の『お熱いのがお好き』のタイトルもマザーグースからの引用です。

英語圏で古くから親しまれてきたマザーグース。知らないうちに耳にしている歌が、まだまだ沢山あるかもしれません。


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ところで、これからはマザーグースの紹介もメインコンテンツとして増やしていきたいと思っています。
そろそろネタが溜まってきたことですし。もちろん妖怪・怪談の紹介もこれまで通りに行います。そこは譲れません。妖怪等と同様、絵や漫画での分かりやすい紹介を目指すつもりです。

ちなみに当ブログでのマザーグースの日本語訳は、いくつかの文献を参考にしつつオリジナルで訳しております。分かりやすくリズムの良い訳を心がけていますが、もしも翻訳ミスを発見されましたら、こっそりコメントやメールフォームから教えていただけると有難いです。英語は昔から何分不得手なもので…未だ勉強中です。


あと、カテゴリも色々変更いたしますのでご注意を。マザーグースは「その他イラスト」から分離させるつもりです。沖縄怪談もそろそろ別カテゴリを作るべきか…悩みどころです。



※追記 カテゴリ変更しました。カテゴリ「マザーグース」からどうぞ。

[ 2013/05/26 18:53 ] マザーグース | TB(0) | CM(0)

気になる妖怪講座

うわー、ちょっと!素敵な企画を見つけました。

→ 『わかさ妖怪さんぽ』 (別ウィンドウ開きます)

6月14・15日に那覇市若狭公民館で行われる市民講座です。
講師は琉球怪談シリーズの小原猛さんだそうで…それは豪華!

いいなあ行きたいなあ。でも少人数講座って二の足踏みますねえ…。うーん、しかも二日。
ミミチリボーイくんハイセンスだけど、ゆるキャラとしては危険人物すぎる…!細かいキャラ設定が気になるところです。

(※元ネタの紹介 → 『耳切り坊主』


追記:結局行きました → 『わかさ妖怪さんぽに行ってきました。』

[ 2013/05/26 18:38 ] 妖怪・怪談メモ | TB(0) | CM(2)

隙間の怪・おまけ漫画③

隙間の怪・おまけ漫画②」の続きです。

リジー・ボーデン

リジー・ボーデン

Lizzie Borden took an axe,
And gave her mother forty whacks.
When she saw what she had done,
She gave her father forty-one.

リジー・ボーデン斧を持ち、
母親40回ぶっ叩く。
自分のした事に気がついて、
父親41回ぶっ叩く。



毎度おなじみマザーグース。

リジー・ボーデンの両親殺害事件は、1892年にアメリカで実際に起こった未解決事件です。
マサチューセッツ州フォールリバーという町で、資産家のボーデン夫妻が何者かに斧で惨殺されました。その時の第一発見者であり最有力容疑者だったのが、娘のリジーボーデンです。物的証拠が揃わずリジーは無罪となりましたが、記者がこぞってニュースを報じたために有名な事件となり、これをもとに歌まで作られました。マザーグースにはこういった残虐なものも多く、リジーボーデンの歌も子供たちの間でなわとび歌として親しまれました。

ちなみにこの殺人現場、現在は博物館として公開されているそうです。宿泊も可!


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昨日『世にも奇妙な物語』を観たために、未亡人風になってしまいました。壇れいが格好良かったもので。一番面白かったのはAIRドクターですが…、室温計良かった。
映画などでよく未亡人が顔にかけてるベール(モーニングベールというそうです)、亡くなった人の親族の女性がつけるものらしいので間違ってはいないはず。

[ 2013/05/12 20:09 ] マザーグース | TB(0) | CM(0)

黒糖の日

本日、5月10日は『黒糖の日』だそうです。もう終わるけど…。

黒糖

2010年から制定されたらしく、沖縄県内ではイベントなども色々行われています。
「5、10」で「こくとう」なのか…ちょっと強引では…


モノレール駅で、たまたま黒糖の無料配布に出くわしました。小さい手のひらサイズの黒糖ゲットです。普段あんまり好んでは食べないのですが、軽い触感で美味しかったです。甘いものは、このくらい少量でいいなぁ。
そういえば以前、おみやげで「黒糖チョコ」を貰ったことがあります。ロイズ石垣島の。黒糖味のチョコというよりは、ほんのりチョコ風味の黒糖という感じでした。つまり、黒糖の味がかなり強い。普通の黒糖よりマイルドなので、私はこっちのほうが好きです。


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さとうきびや黒糖に関する怪談でも紹介しようかとも考えましたが、とくに思いつきませんでした。さとうきび畑の話とか結構ありそうな気もするんですが…無念。

たまには普通の日記でもいいじゃない。
[ 2013/05/10 23:51 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

ドラマ感想と妖刀『北谷菜切』

先日、琉球放送(RBC)でやっていたドラマ『FE(ファーイースト)序章』を観ました。

琉球史ミステリーということで歴史好きには見逃せない…というだけでなく、少しホラーテイストも含んでいます。というのも監督・脚本が『オキナワノコワイハナシ』の方々だそうで。怖い話ではないのですが、演出などもかなり似ています。

代行運転手でセジ(霊力)使いの伊集龍矢と、超常現象マニアなのに非科学的な事を信じない宮城砂伊里の二人が主人公。どちらも性格に難あり自己主張が強い…というか登場人物、キャラの濃い人ばっかりです。個人的に、運転代行の社長とアニーが好き。社長のゆるさに癒されます。
ストーリーに関しては、歴史書に伝わる怪奇現象の解釈が面白かったです。UFOっぽいものはギャグだろうか…。「序章」なのでいずれ本編も放送されるのではないかと思われますが、多くの謎が残されたままでちょっともやもやします。続きはいつでしょうか。

FE

沖縄県外では放送されていませんので、紹介動画(公式)だけ張っておきます。

『FEファーイースト序章 CM(60秒)』


『1分でわかるFEファーイースト序章<前編>』

http://www.youtube.com/watch?v=q4TKv8fXS6w


ところで今回ドラマで重要なキーワードになっていたのは『北谷菜切(チャタンナーチラー)』という沖縄の刀。といっても普通の刀ではなくいわく付きの妖刀なのです。

『北谷菜切』は琉球国王尚家に伝わる名刀です。
『千代金丸』『治金丸』と並び、国宝に指定されています。刀といっても刃の長さが23cmしかない短刀です。もともと短い刀が磨り減って細くなり、今では大分小さくなっているようです。

北谷菜切にはこのような伝説があります。
この刀は本来ただの包丁で、北谷の農家の家にあった日用品でした。聞き分けの無い子供を大人しくさせようと、母親が包丁を振るまねで脅かしたところ、刃先が触れてもいないのに子供の首が切り落とされてしまいました。母親は子殺しの罪で役人に捕らえられましたが、「振りかざしただけで子供の首が斬れたのです」と強く訴えます。そこで役人が試しにヤギに向かって包丁を振ったところ、ヤギの首も切り落とされました。母親は釈放、この包丁は刀に打ち直され名刀『北谷菜切』として王家に納められたそうです。

振りかざすだけで簡単に対象物を斬ってしまう妖刀。背負っていた赤ん坊の首を切ったという伝承もあります。とんでもない切れ味の刀であるため、沖縄北部にある今帰仁城の城壁はこの刀で石を切って作ったという伝説もあります。
また、何故か『治金丸』という刀にも同じく包丁による子殺しの伝説が伝わっています。しかし治金丸は包丁から作ったにしては大きすぎるような…。刀身って接いだりできるんでしょうか。

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ドラマの放送にあわせ、北谷菜切を所蔵している那覇市歴史博物館(パレットくもじ内)でも期間限定公開されています(4月19日から5月8日まで)。北谷菜切が公開されているとあってはもう見に行くしかありません。ドラマの恩恵万歳!

ガラス越しに見る北谷菜切…結構小さかったです。短刀としても小さい。螺鈿細工のキラキラ光る鞘が綺麗です。側には北谷菜切について書かれた民話集も一緒に置かれていました。これは欲しい…。歴史書『球陽』も置かれていましたが、漢文なので読めません。ぐぬぬ。


(参考:月刊沖縄社『沖縄の伝説と民話』、伊波南哲編『沖縄の民話』)
[ 2013/05/03 16:00 ] 雑記 | TB(0) | CM(0)

隙間の怪・おまけ漫画②

「隙間の怪・おまけ漫画①」の続きです。